こんちわ。free3s designの中の人です。
今日はPhotoshopでミニチュア写真を作る方法をわかりやすく説明します!
用意するもの
- Photoshop
- 写真(建物の入った航空写真がわかりやすくできます。)
今回はフリー写真をダウンロード出来るAC写真さんで見つけた
ミニチュア写真を作るポイント
ミニチュア写真のポイントは、「色味」と「ぼかし」です。
おもちゃの様に見える加工をするのですが、実際の写真をおもちゃっぽくするには発色をよくする事が必要です。
空や海の色、花や草の色、建物や看板など、実際の写真よりもオーバーに色味を調整することでおもちゃっぽくなり、ミニチュア感が出やすくなります。
色調補正で全体的な色を明るくする。
まずは全体的に写真を明るくしましょう。
メニュー→イメージ→色調補正→特定色域の選択を選びます。

選択方式で絶対値を選び、画面を見ながらスライダーを+-に動かして空や建物を明るくします。
例えば、青い空をより明るくする場合は、「カラー」から「シアン系」を選び、「マゼンダ」「イエロー」のスライダーをマイナス方向(左の方)に移動させると、明るくなると思います。
※「相対値」の場合は見た目での色の変化がわかりにくいので、見た目で色を調整するには「絶対値」にして下さい。
どうしても全体的に色を調整しても反応しない部分は、面倒ですが、部分的に補正してあげるとよりクオリティの高いものができます。
この写真には緑が少ないのですが、実際には木が左の方にあります。
この緑をわざとらしく緑にさせます。

特定色域の選択で部分的に色補正する
まず緑の木々がある部分の選択範囲をざっくり作ります。
↓は多角形選択ツールで囲み、クイックマスクモードにしている状態(選択範囲に色がついた)です。
メニュー→選択範囲→色域指定を選び

選択範囲のプレビューを「グレースケール」にすると、画像でどの部分を選択範囲として作るかがわかりやすいです。

こんな感じで木の部分をを選びます。+のスポイトで色を追加していけます。
あまり丁寧にやり過ぎると逆に違和感が出るので、適度にしましょう(笑)
選択範囲が作れたら、選択範囲の境界線をぼかします。
境界線をぼかす事で、色補正した部分の境目が違和感無く見えます。
メニュー→選択範囲→選択範囲を変更→境界をぼかす を選びます。
画像の大きさや、修正した部分の色にもよるのですが、ぼかしの半径は1pxで大丈夫です。
色補正の方法はいろいろありますが、暗い木を明るい木にしたいので「色相・彩度」を今回は使います。
メニュー→イメージ→色調補正→色相・彩度を選びます。

色の雰囲気はこんな感じです。「彩度」をかなり上げて、色相で黄緑っぽくしました。
かなり明るいですが、これくらいでも全然問題ありません。
ぼかしてミニチュア風にする
ミニチュア風写真のもう一つのポイントはぼかしです。
遠近感を出す為に写真の上下に帯状のぼかしを入れることでミニチュアっぽさが出ます。
ぼかす部分の選択範囲を作る。
写真の上下をぼかし、グラデーションをかけながらピントの合った部分を作ります。
グラデーションツールを選び、グラデーションは上下のタイプを選びます。
塗り設定は左上の黒→白にして下さい。



クイックマスクモードに切り替え、グラデーションツールを使い↓こんな感じでグラデーションの塗りを作ります。
ポイント
ピントの合っている部分は少ない方がぼかした部分とメリハリがついて良いです。
この場合は緑の塗りが選択範囲になり、ぼかす部分になります。
メニュー→フィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)を選択

これでほとんど完成なのですが、一手間加えます。
メニュー→選択範囲→選択範囲を反転
ピントの合っている部分にシャープネスをかけて、よりミニチュア風にします。

こんな感じでシャープネスをかけます。
しきい値を多めにすると、写真などでエッジの効いている部分がより強調されます。
これで完成

まとめ
いかがだったでしょうか?
最近はカメラのアプリなどでミニチュア風に簡単に出来るものもありますが、「そんなんじゃ俺は満足できねー」と言う方、「もっとココをこうしたいんだよ!」と不満を抱いていた方。「Photoshopを持っているけど何をやったらいいんだよ!」と言う方。
ホームページのバナーをこのテクニックで作るとこれだけでオシャレさが増すのではないでしょうか?
よかったら試してみて下さ〜い。
